なぜか失敗してしまうあなた!自己効力感って大切です!

マインド
この記事はこんな方にお勧めです。

・自己効力感を簡単に理解したい方
・なぜか何をいつも失敗してしまう方
・大事な取引や試合を前に最高のパフォーマンスで挑みたい方
・部下のやる気を高めたい方
・子どもに自信を与えてあげたい方
・やる気(動機づけ)と自己効力感の関係を知りたい方


モチベーション(動機付け)が低いと上手くいくものの上手くいきません。モチベーションと自己効力感の関係とは?ご自身、お子様や部下のモチベーションを高めて、パフォーマンスを高め、成長につなげるためにどうすれが良いか?哲学や心理学ベースのリハビリ関連職種、作業療法士(OT)として20年以上の臨床経験を持つぬーさんが簡単にご説明いたします。

自己効力感(Self-efficacy)とは?

心理学者アルバート・バンデューラ  Albert Bandura氏(1977)が提唱した概念で、自分に対して持っている自身、信頼、有能感のことです。目標に対して「私ならできる」という感覚で、自身に対する価値感も高まります。よく似ている言葉で自己肯定感というのがあります。自己肯定感はありのままの自分を認める感覚であるのに対して、この自己効力感は性格ではなく、経験からくるものです。また、効力予期と結果予期とも関連した概念です。


この自己効力感が高いと目標達成されやすいという特徴があります。大谷翔平選手がバッターボックスに立つ際、どの様なイメージを持っているでしょうか?「私なら絶対打てる」と感じていたか「私は絶対打てない」と感じていたか?答えは簡単「私なら絶対に打てる」と感じているはずです。なぜなら自分の持っているパフォーマンスを最大限に発揮でき、打てる確率が上がるからです。プロ野球選手の打率は約3割です。10回に7回程度は打てないにも関わらず、「私なら絶対に打てる」と本気で感じながら毎回バッターボックスに立っています。これは日々の努力あってこそのものです。その努力が大谷選手に「私なら絶対に打てる」そう感じさせてくれるのです。


さて、現在の日本の中学生において、自分に価値があると感じているのは3割程度の子ども達しかいないという情報があります。7割の子ども達は自分に価値がないと感じています。これは自己効力感の低さと関連します。20年以上の作業療法士(OT)人生でたくさんの対象者(患者さん)と関わってきて感じることが有ります。それは価値のない人なんて決して居ないということです。手足がほぼ動かないような重度の障害があってもリハビリで頑張っているその姿は、他の入院患者様のやる気を刺激します。リハビリテーション室に居てくれるだけで価値がありました。人の価値とは気付きにくいことこそあっても、人は必ず誰かにとって価値のある存在です。自分自身に対する価値の表れである自己効力感。作業療法士はこの自己効力感にアプローチします。中学生なんてまだまだ、誰かにとって何者にもなれる価値の原石みたいなものです。作業療法士でなくても大人がしっかり伝えていきたいものです。そして、この自己効力感は効力予期と結果予期との関係で説明できます。

効力予期と結果予期とは?

効力予期とはどのくらいできそうか?ということです。これにも高い低いがあり、効力予期が高いとは、上手くできそうということです。逆に、効力予期が低いということは、到底出来そうにないと感じている状態です。大谷選手の例で考えると効力予期が高い状態とはバッターボックスに立ってこのピッチャーからヒットが打てそうという感覚のことになります。効力予期が低い状態とは、例えば野球経験の少ない私がバッターボックスに立ってメジャーリーグのピッチャーと対決した時に、とてもじゃないけど打てそうにないと感じているような状態です。他にも効力予期が低い例でいうとスキーの初心者が山の急斜面の上に立って滑り降りようとする際に「ムリ、ムリ、ムリ、ムリ」と感じる状態です。ビジネスシーンでの一例では、ある仕事を任され、ある結果に導くために上手く行動できそうか?ということになります。子どもでの一例では、逆上がりをしようとしていて、上手く逆上がりが出来そうかどうかというようなこともこれに当てはまりです。

結果予期とはある行動をとった際に結果が予測できるかどうか?ということです。これにも高い低いがあり、結果予期が高いとはある行動がある結果をもたらすと予測できるということです。逆に結果予期が低いとはある行動をとった際にどうなるか予測できないということです。大谷選手の例で例えると、結果予期が高いとは、ヒットを打つためにどの様にバットを振ればヒットを打てるのか?ということが予測できるということです。結果予期が低いとは、バットを手に何をどの様にすればバットにボールを当てることができるのか?分からないような状態です。ビジネスシーンではあるプロジェクトを任され、どの順序でどの様に行動すれば上手くいきそうかということを予測できる状態を結果予期が高い状態と言えます。逆に、何をどの様にすれば良いのか?イメージできないような状態は結果予期が低いといえます。子どもの逆上がりの例でいうどの様に体を動かせば、上手くできそうかということを予測できる状態を結果予期が高い状態だと言えます。同様に鉄棒を握り体をどの様にすれば良いのか?分からない状態を結果予期が低い状態だといえます。

そして、大切なのは効力予期と結果予期は必ずしも比例しておらず、異なる心理現象に関わるものなので、分けて考える必要があるということです。そして、アルバート・バンデューラは効力予期を自己効力感(self-efficucy)として概念化しました。

効力予期と結果予期が高いと内発的に動機づけられる

これは効力予期の状態と結果予期の状態がどの状態にあるのか?ということで出現する反応の関係を示したものです。赤字で書かれている部分が効力予期と結果予期が高いときの反応です。この「自信に満ちた適切な行動をする」「自分から積極的に行動する」状態は内発的に動機づけられた状態と言えます。そのため、何かを成し遂げやすくなったり、行動した際の成功率が上がります。大谷選手の話では打率が上がったり、ホームランがでやすくなります。仕事の場面では任されたプロジェクトの成功につながりやすくなります。こどもの例では逆上がりができることにつながりやすくなります。つまり、自己効力感が高い、「私ならできる」と感じる状態で物事にチャレンジすると色んなことが上手く進みやすくなります。

自己効力感を高めるにはちょっとしたコツがあります。例えば、課題の目標を小刻みに設定し、少し頑張ればできそうなことを目標とすることです。さらに、実際に上手くできている人が近くにいるということも大切です。さらに、出来ないという思い込みから解放することなども有効です。今回に記事で一番伝えたいことは自己効力感が高い状態で行動すれば、内発的に動機づけられた行為を行うことにつながるため、ある意味において元気につながると言えることです。

まとめ

自己効力感とは行おうとする行動や目標に対して私ならできるという感覚で、どれくらいできそうか?という効力予期を概念化したものです。また、その行動によって望んだ結果が得られそうか?という結果予期とも関連しともに高い状態だと内発的に動機づけられます。そのため、自らがしたいことをしている状態となり、自身に対する価値観が高まります。自己効力感を高めるために大切なのは少し頑張れば達成できる課題や目標の設定、どの様な人の集団の中で課題や目標を達成しようとするのか?部下や子ども、ご自身に対してどの様に思い込ませながら課題や目標を達成しようとするのか?ということです。あなた自身、部下やお子様の自己効力感が高いかな?低いかな?と観察し、どの様にすれば高めることが出来るかな?という観点でご自身や部下やお子さんの自己効力感を高めてみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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